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デザイナー1年目のリアル|初心者から成長するために知っておきたい10のこと

デザイナーとして1年目を迎えると、必ず壁にぶつかります。

思うようにデザインができなくて

「自分は向いていないのでは?」

「このままで大丈夫かな?」

と悩む人も多いです。

実際私も新人の頃は多くの壁にぶつかってきました。

今は、デザイン業界に入って10年以上経過し、新人を育てる立場になりますが、今でも大なり小なり壁にぶつかり試行錯誤しています。

デザイナーである以上「壁にぶつかる」は当然のことです。

ましてや新人はすべてが初めてで、プレッシャーも大きいはずです。

この記事では、私が1年目の時に知っておきたかった・意識しておいてよかったことを中心に1年目デザイナーに役に立つ内容をまとめました。

この記事でわかること

・1年目デザイナーの悩みと解決方法

・プロとして成長するために実践すること

コミュニケーション力の向上方法

未経験からスタートした1年目のデザイナーが、成長するためのポイントを10個紹介します!

デザインの上達は、一歩一歩積み上げるものなので、さっそく今日から始めてみましょう!

aki

この記事は、現役デザイナーのaki(@aki_0415a)が書いています。
デザイナー歴13年でWEBとグラフィックを中心に手掛けています!

デザイナー1年目が直面する悩みと解決策

まずは、1年目のデザイナーの多くが抱える悩みと解決方法をまとめした。

デザインがうまくならない

多くの1年目デザイナーが感じるのが、「思ったようにデザインできない」という壁です。

先輩やクライアントの期待に応えられず、自信を失いがち。

しかし、デザインは「見る」「真似る」「作る」を繰り返すことで必ず上達します。

まずはネットや市場にある優れたデザインを毎日観察し、良い配色やレイアウトのパターンをインプットしましょう。

aki

本やPinterestもおすすめですよ!

クライアントとのコミュニケーションが難しい

「クライアントが求めているものがわからない」という悩みも頻出です。

解決策はヒアリングの徹底と確認の頻度を上げること。

依頼内容をすべて鵜呑みにせず、「本当に求めている目的」を一緒に確認しながら進めましょう。

提案時にはデザイン意図(例:信頼感を出すために青を基調にした、など)を言語化できると信頼度がアップします。

デザインツールに慣れない

Photoshop、Illustrator、Figmaなど、覚えるべきツールが多くて混乱するのも当然です。

最初からすべてを完璧に使おうとせず、まずは必要最低限の機能に絞って習得しましょう。

また量をこなせば、ツールの操作はどんどんスピードアップしていきます。

1年目のデザイナーが意識すること

ここからは、1年目デザイナーがプロとして成長するために実践すること・意識するといいポイントを10個紹介します。

プロのデザイナーは全員と言っても過言ではないくらい意識していることなので、ぜひ参考にしてくださいね。

納期・スケジュールを意識する

デザイナーとしてデザインのクオリティーも大切ですが、「時間を守る力」こそがプロの条件です。

時間管理を徹底しましょう!

どれだけ素晴らしいデザインでも、納期を過ぎれば信頼は一気に失われてしまいます。

特に1年目は作業に時間がかかるため、「余裕を持ったスケジュール管理」が不可欠です。

案件ごとに「どこまでに完成させるか」を逆算し、作業工程を可視化(ガントチャートやカレンダーを活用!)すると、進捗が管理しやすくなります。

また自分の作業スピードを把握できるようにしましょう。

完成までにどれくらいの時間がかかるのか知っておくとスケジュールを立てやすく、焦ることが少なくなります。

デザインの作業時間をメモしておくと、次の案件でより正確なスケジュールを組めるようになるのでおすすめですよ!

作業スピードをアップする(ショートカットを覚える)

1年目のうちから、使用するデザインツール(Illustrator、Photoshop、Figmaなど)のショートカットキーを積極的に覚えましょう。

実際に案件をこなす場合、デザインの質は当然、デザインのスピードも求められます。

作業スピードの速さ=生産性

プロのデザイナーは全員ショートカットキーを使いこなしています。

たとえば、Illustratorなら**⌘+C(コピー)/ ⌘+V(ペースト)/ ⌘+G(グループ化)などの基本ショートカットを覚えておくと作業時間が劇的に短縮できます。

デザインのスピードを上げるならショートカットを使いこなすのが短期間で確実に制作スピードが上がるのでおすすめです。

Illustratorの必須ショートカットキーについては以下にもまとめていますので参考にしてみてください。

Illustratorの作業スピードが格段に上がる『ショートカットキー』Macの作業、Illustratorで使用するキョートカットキーを一覧で紹介させていただきます。...

量をこなす

デザインのクオリティーは、数をこなすことで成長します。

まずは数をこなすことを意識しましょう。

量をこなすことでデザインの制作スピードも上がりますしアイデアの引き出しも増えていきます。

また、ただ量をこなすだけでなく、毎回フィードバックをもらったり、どこが改善の余地があるのかなど自分の中で反省会を行うようにしましょう。

数をこなす中で、自然と「自分が得意なスタイル」「苦手な部分」「改善方法」が見えてきます。

誰のためのデザインか意識・深掘りする

「美しい」だけでは良いデザインとは言えません。

デザインの目的は常に「ユーザーやクライアントの課題解決」にあります。

「このデザインは誰のため?」「この配色はなぜこの色?」「このレイアウトで本当に伝わる?」

常にこの問いを繰り返す習慣を持ちましょう。

配色の選び方も、単なる好みではなく心理的効果やブランドイメージに基づく理由付けが必要です。

例えば、青=信頼・誠実、緑=安心・自然など、色彩心理学を活用すると説得力のあるデザインが作れます。

こまめに途中経過を共有する

1年目にありがちなミスは「確認を怠って進めてしまう」こと。

aki

実は結構あるある話です。

「途中経過の中途半端なデザインを見せたくない」

「もう少し完成に近づいたら見せよう」

など理由は様々ですが、心当たりのある方もいるのではないでしょうか?

デザインは進行途中でもクライアントや上司・先輩から積極的にフィードバックを受けることが重要です。

「この方向で進めても大丈夫か?」と早い段階で先輩やクライアントに確認を取り、方向性を共有することで、後からの手戻りや修正の手間を大きく減らせます。

方向性の検討が違う場合、修正に時間を取られますしそこまでの制作に充てた時間が無駄になってしまいます。

フィードバックは「怖い」と感じるかもしれませんが、改善点をもらえる貴重なチャンス。

失敗を恐れず、成長の機会として受け入れましょう。

周りを頼る

「自分でなんとかしなきゃ」と思い込みすぎないことも大切です。

チームで働く以上、分からないことをすぐに相談できる力は「弱さ」ではなく「コミュニケーションスキル」です。

特にデザインの意図について迷ったら、先輩や同僚に意見を求めましょう。

他人の視点を借りることで、自分では気づけない改善点や新しい発想が得られます。

良いデザインにたくさん触れる

毎日良いデザインを見る習慣を持ちましょう。

PinterestをはじめとしたSNS、ネット、時には街に出かけてトレンドをチェックし、「なぜこのデザインが良く見えるのか」「どの配色が効果的か」を分析するクセをつけてください。

いろいろなデザインを見ることで、良いデザインを見極める力を鍛えることができますし、表現の引き出しが増えていきます。

毎日続けていれば、一年後にはデザインの引き出しが、かなり増えます。

デザインを多くみて分析して、目を鍛えるとともにデザインのアイデアを自分の中にストックしていきましょう。

インプットとアウトプットをする

先程デザインを見る習慣をつける話をしましたが、インプットだけではなくアウトプットも行うようにしましょう。

学んだ知識(デザイン理論、表現方法、レイアウト手法など)は、必ず自分のデザインでアウトプットすることでよりスキルとして身に付きます。

例えば、

「3色配色ルール(ベース70%、メイン25%、アクセント5%)」を意識した練習デザインを作ってみる。

トレンドのレイアウトを真似て実際の案件に応用する

など、実践することで知識が「自分のスキル」に変わります。

またデザイナーとして成長する上で読んでおくと良いおすすめの本についてはこちらの記事でも紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

独学にも!初心者におすすめのデザイン勉強本厳選6冊独学でデザイナーになりたい方や初心者デザイナー、デザイナーだけれどデザインを今一度学び直したいと考えている方向けにおすすめの厳選したデザイン勉強本を6冊紹介します。...

デザインの説明を言語化できるように

制作したデザインの説明をクライアントや上司に求められた時「なんとなくこうした」では通用しません。

「なぜこのデザインにしたのか」を言葉で説明できる力を養いましょう。

「青を基調にした理由は信頼感を出すため」「丸みのあるフォントにしたのは親しみやすさを表現するため」といった根拠を説明できれば、プレゼンやクライアントとの打ち合わせでも高く評価されます。

自分のデザインをしっかりと言語化し説得力意を持たせられるかが、プロのデザイナーと初心者の大きな違いにもなります。

デザイン以外にもやることが多い

デザイナーの仕事は、デザインだけではありません。

見積もり作成、スケジュール調整、クライアント対応、データ管理など、さまざまな業務を並行して行う必要があります。

デザインの仕事をしたくて入ったのに……と忙し中ではもしかしたら思うこともあるかもしれません。

デザイン以外の業務も「面倒」と思わず、「プロジェクトを円滑に進めるスキル」として前向きに取り組みましょう。

一見不要に見えますが、総合的な力があってこそ、信頼されるデザイナーになれます。

また、将来的にフリーランスを考えている場合、先ほど書いた見積もり作成などは全て自分でやる必要が出てきます。

総合的に学ぶことは、自分自身の市場価値を上げることにつながり将来的に活きてくる場面がたくさんあります。

まとめ

デザイナー1年目は、不安や課題だらけのスタート地点。

ですが、壁にぶつかるのは成長の証でもあります。

「納期を守る」「スピードアップ」「量をこなす」「誰のためのデザインか意識する」など、意識すべきことは多岐にわたりますが、一つ一つを積み重ねることで必ずレベルアップできますよ。

今回の記事のまとめ

1. 納期、スケジュールを意識する
2.スピードをアップ(ショートカットを覚える)
3.量をこなす
4.誰のためのデザインか意識する、深掘りする
5.適宜確認する
6.周りを頼る
7.勉強、良いデザインにたくさん触れる
8.学んだことはアウトプット!
9.デザインの説明を言語化できるように
10.デザイン以外も総合的に学ぼう

焦らず、小さな成功体験を積み重ねる継続力を大切に、2年目以降の飛躍に向けて前進しましょう!

読んでいただきありがとうございます。
また次回もよろしくお願いします!