デザインスキル情報

デザインのおまかせには要注意⁉︎

デザインのお仕事をしているとたびたびクライアントから「このデザインはお任せで」と言われる時があります。

一見「自分の好きなデザインを思うがままに作れる」「複雑な工程が減る」と思うかもしれません。

しかし、実際は上記のようにこちらにおまかせと依頼してくるクライアント・案件には注意が必要です。

なぜかと言いますと、
「実際にお任せで良いと考えている場合など、ほとんどないからです。」

いきなり「どう言うこと?」と思うかもしれません。

理由を説明させていただきますと、
実際に「おまかせで、、、、」と言っているクライアントも実は、
「こんな方向性のデザインがいいな〜」と
ざっくりですがイメージを持たれているケースが多々あります。

なので、「おまかせで」と言われた後、
額面通りに受け取り本当に自身の匙加減で作成すると
デザインを見せた時に「なんか、イメージと違う」と言われてしまいます。

「そっちがおまかせで、と言ったのに、、、、」と思うかもしれません。

実際にその後リテイクになったら今までデザインを作成した
時間が無駄になってしまいます。

その後作成したデザインも「なんかイメージと違う」と
いうことになったら、さらに時間を浪費してしまいます。

このように「デザインをお任せで」と
クライアントから言われたらむしろ注意が必要になります。

これ以外にもデザインの依頼を受けていると
クライアントとのイメージのずれが発生して
お互いに不完全燃焼のような時があります。

クライアントが望んでいたデザインとこちらが作成した
デザインでズレが発生してしまっているからです。

このようなトラブルを防ぐ為には
どうしたら良いのか今回は書かせてもらいます。

トラブルの原因とは

デザインでトラブルが起きる原因はおもに2つです。それは、

①スキル不足によりデザインがうまく作られていない。

②クライアントの要望のデザインになっていない。

この2つになります。

「①スキル不足によりデザインがうまく作られていない。」
については、スキル・技術的な問題になるので、
自身でスキルアップをしていくしかないですが、ここで話題にしたいのは、

「②クライアントの要望のデザインになっていない。」です。

こちらに関しては、
クライアントのイメージの聞き取りとコミュニケーションが不足
していることになります。

もちろんデザインの技術はとても大切ですが、いくらデザインのスキルがよくてもデザインはクライアントの為に作るのもです。

どれだけ凄いものを作ることができてもクライアントが
思っていたものと違うものですと相手に
受け入れられない可能性があります。

革新的なデザインで相手の考えを塗り替えると
言う手もありますが、とても高度で難しいです。

デザイナーにとっては先方の好み・要望を聞き取る
コミュニケーション能力はとても重要になり
「②クライアントの要望のデザインになっていない。」
を回避する方がむしろ大切になってきます。

上記がしっかりしていれば、
多少の荒さがあってもクライアントの要望にしっかりと沿っているので、
後々修正する箇所もありますが、完成に向けて進んでいき、
最終的に満足してもらうものに仕上がります。

では、ここからは、
どうすればクライアントの要望に沿った
デザインがつくれるのか説明していきますね。

1.デザインの聞き取りを行う

クライアントもデザインのイメージがないと自分の中の完成図をうまく言語化できません。

そのために、相手が想定しているターゲット層、デザインの方向性を聞き取ります。

ターゲット層については、性別、年齢、人種、地域等になり、
それ以外にも何か想定しているユーザー・ペルソナがあるのか確認します。

次にデザインの方向性ですが、イメージしているデザインの色の系統やかっこいいイメージなのか、親しみのあるイメージなのか、使用して欲しくないイメージあるのか等、それこそ多岐にわたります。

2.デザインイメージマップを作り絵で説明する。

複数のデザインを載せたイメージマップを
作成しておくのもいいですね。

視覚で確認することができるデザインをいくつかみていただき、
配色・構成等の雰囲気を見てもらってイメージに近い部分を
少しずつ拾い上げてデザインの完成図を段々とまとめていくのもおすすめです

3.実際に描いてみる

簡単なオブジェクトやロゴなどは実際に書いて
イメージしやすくし視覚で共有できるようにしましょう。

WEBではワイヤーフレームを簡単に描いたりします。
クライアントはデザインに関してはもちろん素人になり、
デザイナーが思い描いている事と違う想像をしている
可能性があります。

そんな時はイラストなどで目に見える形にして認識を共有します。

最後に

いかがでしたでしょうか。

デザインの打ち合わせは作成技術と同等か
時にはそれ以上に必要になってくる技術になってきます。

私も実際にデザインをクライアントに見せて
イメージと違うと何度も大変な思いをしてきました。

今回のような方法で必ず大丈夫と言うわけではありませんが、
リテイクのリスクを少しでも減らすことに繋がります。

何度もリテイクなどがあったりして
悩んでいる方はぜひ一度お試しくださいね。

読んでいただきありがとうございました。
少しでもお役に立てたら嬉しいです。
また次回もよろしくお願いしましす。